こんにちは、まるです。
実はこのブログ、始めたきっかけは「AWSの勉強」でした。
AWSってなに?よく聞くけど結局何ができるの?
何から勉強すればいいの?
↑のような状態でずーっと悩んでいました。なかなか最初の一歩が踏み出せないでいました。
そしてある日、一冊の本に出会い、なんとなくAWSの勉強をはじめることとなったのですが、その本のゴールが「EC2上にWordPress環境を構築する」といったものでした。
いままで一度もクラウドというものを触ったことのない筆者でしたが、今回紹介する書籍はそんな私でもハンズオンでスラスラと読み進めることができ、約半日程度でAWSのEC2上にWordPressの環境を構築することができました。
この記事はこんな方におすすめ
- AWSの初心者で何から勉強していいかわからない人
- 普段はアプリ開発ばかりしているけどインフラ・ネットワークの知識も身につけたい人
- WordPress環境を自分で一から構築したい人
「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」で学ぶための前提となるITスキルについて
IT関連の仕事に従事しておおよそ3年目になります。
会社に入るまではプログラミングやIT関連の知識は0でした。現在の業務はいわゆるSIerという職種に当たると思います。そのため開発やインフラの構築といった知識は全くの初心者です。
IT関連の知識としては応用情報技術者試験の資格を保有している程度です。
「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」の内容
今回ご紹介する書籍「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」の内容はざっくり、以下のようなものになります。 ※なるべく専門用語は()内に書くようにしました。
1.ネットワークを構築(VPC作成)
2.サーバーを構築(EC2でサーバを立てる)
3.Web サーバ の構成(Apacheの導入)
4.プライベートサブネットにDBサーバを構築
5.DBサーバーのセットアップ(NATを経由してMariaDBをインストール)
6.WebサーバーにWordPressをインストール ←ゴール
上記の流れでAWS を用いたインフラ環境の構築の流れをハンズオンで学ぶことができます。
WordPressの導入をゴールと書いてしまいましたが、本書は書籍名の通り「ネットワークとサーバーの構成」を理解することを目標とした本です。なので、WordPressの導入がゴールという表現はすこし語弊がありますが…
「AWS 基礎からのネットワーク&サーバー構築」はこんな人におすすめ
「AWSやクラウドサービスについて学んでみたいけど、何かゴールがないとやる気が出ない。」という方にこの本はおすすめです。
AWSの知識0から、集中して取り組めば半日程度あればAWSでのサーバー構築を一通り学ぶことができます。
AWSだけでなく、プログラミング言語などの勉強に言えることなのですが、こういったIT関連の知識を身につける上で一番重要なことは「ハンズオンで学ぶ」ことです。
資格取得のための勉強であれば本をパラパラとめくって、ある程度理解は後回しにして暗記してしまうことで、なんとかなってしまうのですが、実際に使うとなると話は別です。
AWS のこと、またはパブリッククラウドのことを知りたいのであれば、実際に使ってみるのが一番の近道です。
でも、実際に触ってみろ!といわれても、初心者にとってはなんのゴールもなくただポチポチカタカタ触れるようなサービスでもないです。そこで、今回紹介する「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」の内容に沿ってワードプレスのサーバーを構築することでネットワークやインフラについて学ぶことができます。
「AWS 基礎からのネットワーク&サーバー構築」で学べること
本書のメインテーマは「ネットワークとサーバーの構成」となります。
そのためAWS上でサーバーの構築をしながらネットワークやインフラ周りの設定などを学ぶことができます。最近はレンタルサーバーなどで、すでにWordPressなどのサービスが導入されたものを借り来ることができます。
こういったものや
こういったものです。
ちなみにこのうりまるブログのページのサーバーはAWSでは運用しておらず、ConoHa WINGのレンタルサーバーで運営しております。
上記のようなレンタルサーバーでWordPressを運営すると、こういったサーバーやインフラといった知識はなくてはほとんど必要ありません。
しかし、ある程度サーバーやネットワークの知識があると、ブログ運営でも思わぬエラーが発生した時や独自のカスタマイズをしようした時など、案外役に立つこともあります。
本書を参考に構築したWordpressサーバーの構成
ざっくり絵に書くとこういう感じです。
この本を読む前のまるはこの絵を見ても???でした。今ではこの絵をパッとみて理解できる程度にはなりました。
本書に登場するクラウドサービス・AWSの用語解説
本書の内容で()内に登場した言葉たちを簡単に説明します。
VPC
VPC:Virtual Private Cloudのことで、日本語だと「仮想プライベートクラウド」(訳されたのは「仮想」だけ)。
AWSに限った用語ではなくパブリッククラウド内に作られたプライベートなネットワーク空間のことです。現実世界で例えるならオーナーであるAmazonさんから借りた賃貸みたいなものです。
EC2
「Amazon Elastic Compute Cloud」の略称です。AWS上に構築する仮想サーバー構築するためのサービスです。現実世界で例えるとサーバーとか、パソコンといったそのものです。これをさっき借りた賃貸のお部屋に置くわけですね。
昔はサーバとかパソコンとかいった物理的なものを買ってくるか、規模が大きくなるとデータセンターなどで物理的なサーバーを構築してましたが、AWSではWebブラウザ上からポチポチするだけで仮想サーバーを構築することができます。これが「クラウドがなんかすごい」って言われてる大きな理由の一つです。
サブネット・プライベートサブネット
サブ、といった言葉お通りネットワークを分割したさらに小さなネットワークのことです。現実世界だと、賃貸の間取りですかね。ここは寝室、その隣はリビングでこっちがトイレ。といった感じに役割に応じてネットワークを分けます。
先ほどAmazonさんから借りた賃貸であるVPC内にサブネットを構成します。サブネットごとに外部(インターネット)との接続やインターネットには公開したくない情報を管理するためのプライベートなネットワークなどを設定します。EC2のサーバたちは、このサブネット内に置く、と言うわけです。
大事な貯金通帳やお金、といったものはおうちの中の鍵付きの棚や金庫などにしまう、といったことをする人もいるかも知れません。この鍵付きの棚や金庫がプライベートネットワークの役割です。WordPressではページを管理する管理者権限のIDやパスワードといった情報がありますが、これらがブログの記事が見れるページから悪いことされて盗まれると大変ですからね。ちなみにこの「悪いこと」が一般的にハッキングとかって言われる行為です。
Apache
Webサーバーのソフトウェアです。ブログ記事はChromeやSafariといったWebブラウザを通して閲覧しますが、それが実現できるのはこのApacheのおかげです。現実世界で言うと窓口やおうちの玄関といったところでしょうか。
独自ドメインが欲しくなったら?
ドメイン取得には基本的に課金が必要
今回紹介した書籍では独自ドメインの取得を行って設定、といったところまでは行いません。
しかし、せっかく作ったワードプレスのページをいじっていると…
なんか楽しい!ブログ運営してみたい!
という気持ちになるはずです。(こうして、うりまるブログが誕生しました。)
ドメインとはいわゆる住所やお家の表札のようなものです。このページのドメインは「urimaru.blog」です。
このような〜.comや〜.netなどといった情報は住所と同じように世界でたった一つのユニークな名前でなければなりません。この独自のドメインを取得するためにはほとんどの場合、料金が発生してしまいます。
ドメインを安く取得するためには?AWS以外のサービスを使おう!
AWS上ではRoute53といったサービスでドメインと取得ができます。
しかし、〜.comのドメインをRoute53で取得すると12$しますので、おおよそ1200円前後課金が必要になります。
今回のような学習用途で取得するドメインにはあまりお金をかけたくありませんよね。
そこでおすすめなのが、AWS以外のドメインを取得できるサービスを利用することです。特に下記のサービスは比較的値段が安いのでおすすめです。
本書の内容から脱線し、Wordpressを触ってみた結果…
今回作成したAWSの環境で本格的にブログ運営ができる?
実はこの本で構築したWordPress環境は本格的にブログを運営するにはあまり向いておりません。
まるさんはこのことに気づかず、WordPressの初期設定でかなり悩みました。(これも色々と勉強になったのでヨシッ!)
一番の躓きポイントはサイトのSSL化
まるさんは本書を参考に作成したページに証明書を発行、ページのSSL化といったことを実施しようとし、これができずかなり苦戦してしまいました。
後々分かったことなのですが、SSL化するには今回の構築には登場していない「ロードバランサ」を用いたサーバー構成にしなければなりませんでした。
本格的に学びたい人におすすめな本「AWSではじめるインフラ構築入門 安全で堅牢な本番環境のつくり方」
今回紹介した書籍では比較的簡単なサーバー構成になっており、実際に運用されている一般的なWebサイトなどのサーバー構成とは異なった内容となります。
本書で学んだ後、もっと本格的なサーバー構成を学びたいという方は下記の「AWSではじめるインフラ構築入門 安全で堅牢な本番環境のつくり方」といった本がおすすめです。
こちらの書籍では先ほど躓いてしまったページのSSL化やロードバランサの導入なども実際ハンズオンで学ぶことができます。
まとめ
今回紹介した書籍ではAWSのサービスを用いてWordPress環境の構築をすることで、AWSのサービスと基本的なネットワークの構成について学ぶことができます。
筆者はこの本を通してWordPressでブログを立ち上げ、せっかく作ったんだしブログでも書いてみるか、となり今に至っております。
ちなみにうりまるブログの前身であるサイトはAWSの「light sail」というサービスを用いて作成しておりました。
light sailを用いたワードプレス環境の構築は今回紹介したように半日もかけなくてもたった15分程度でWordPressの環境を構築できます。
light sailではレンタルサーバーを借りるよりも安く済むというメリットもあり、お試しでワードプレスを触ってみたいという人にはぴったりなサービスです。そのお話はまた、別の機会で。
AWSの勉強をする過程で運営を初めてみた当ブログですが、だんだんと楽しくなってきたので専用のTwitterのアカウント作ってしまいました。よかったらフォローお願いします。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。
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